『ブレイブ 群青戦記』感想　戦国武将VS高校生アスリートの新感覚アクション！（ネタバレなし）

今回は、2021年に公開された、映画『ブレイブ 群青戦記』の感想・レビュー記事です。

この映画は、現代から戦国時代の「桶狭間の戦い」直前にタイムスリップした高校生たちが、合戦に巻き込まれていく青春歴史アクションです。

原作は、2013年に「週刊ヤングジャンプ」（集英社刊）で連載スタートし、単行本全17巻が累計150万部超の人気コミック『群青戦記 グンジョーセンキ』。

本作を手掛けたのは、『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督です。

新田真剣佑さんが単独初主演を飾り、後の徳川家康となる松平元康に三浦春馬さん、天下統一をめざす織田信長に松山ケンイチさんと豪華実力派俳優が共演します。

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『ブレイブ 群青戦記』作品情報

公開年	2021年
上映時間	115分
配給	東宝
監督	本広克行
原作	笠原真樹『群青戦記 グンジョーセンキ』 (集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
脚本	山浦雅大、山本透
キャスト	西野蒼：新田真剣佑｜瀬野遥：山崎紘菜｜松本考太：鈴木伸之｜不破瑠衣：渡邊圭祐 松平元康：三浦春馬｜織田信長：松山ケンイチ
見放題VOD	U-NEXT

『ブレイブ 群青戦記』あらすじ

退屈な授業と常勝を義務付けられた部活。“その日”は、彼らにとっていつもと同じ学校生活だった。自分に自信が持てない弓道部の西野蒼は、部活にも力が入らないでいて、幼なじみの瀬野遥と松本考太も、そんな蒼のことを気にかけていた。いつもと変わらない日々の中だったが、一本の雷が校庭に落ちて、彼らの日常が一変する。学校の外の見慣れた風景は、見渡す限りの野原となり、校内には刀を持った野武士が襲来して、学校生徒はパニックに！次々と生徒が倒れていく中、歴史オタクの蒼は、学校がまるごと戦国時代、かの有名な「桶狭間の戦い」の直前までタイムスリップしてしまったことに気付く。果たして彼らは戦国時代を生き抜いて、平和な現代に戻ることができるのか。いま、歴史上で決して語られることのなかった、前代未聞の高校生アスリートVS戦国武将による戦いが始まる！

引用元：prime video

『ブレイブ 群青戦記』感想・見どころ（ネタバレなし）

面白かったです！

歴史ものというよりは、アクションものとして楽しめました！

私は原作漫画を読んでいませんが、十分内容を理解できましたし、楽しめましたよ。

有名な戦国武将は、松平元康（三浦春馬さん）と織田信長（松山ケンイチさん）が登場します。

史実にもある丸根砦の戦いが描かれますが、高校生たちをメインに話が進むので、2人の活躍シーンは少なめです。

手に汗握る迫力のアクションシーン

この作品は、戦国時代の武士たちと高校生が戦うアクション（戦闘・合戦）シーンがとても多いです。

体感として、全体の7割がアクションシーンです。

迫力のある大掛かりな合戦シーンはかなりの見ごたえで、アクション好きの方にはおすすめです！

アクションシーンはすべてスタントなしで、数か月間の特訓を受けたキャスト自身が演じているそう。

個人的には、高校生が斬られるシーンが、甲冑を付けた戦国時代の武士同士が斬り合っているのとは違う、生々しさというか、グロテスクさがあり、バイオレンスのジャンルに近いものを感じました。

特に冒頭15分間は、『悪の教典』（2012年）に似た残忍さです…。

血が苦手な方はご注意ください！

戦国武将VS高校生アスリートの戦い方が面白い

戦国時代にタイムスリップするのは、全国大会の出場経験も豊富な部活動が盛んな「星徳高校」の生徒たちです。

そんな高校生たちが戦国時代の武士たちの合戦に巻き込まれていくのですが、みどころは、高校生たちの戦い方です。

剣道部、ボクシング部、アメフト部、野球部、空手部、弓道部、フェンシング部などのアスリートたちが、それぞれ部活動で培った個人技やチームプレーを活かし、競技で使う道具を武器にして武士たちと戦っていきます。

文化部も、インターネットや歴史の知識、ドローン操作技術等を駆使して戦います。

そんな時代劇にミスマッチな現代っ子たちの戦い方がユニークで、大きな見どころのひとつになっています。

家康から学ぶ「一所懸命」の生きざま

主人公の葵は、自分に自信が持てず、何事にも一生懸命になれません。部活動にも消極的です。

しかし、家康との出会いにより、そんな生き方が大きく変わっていく様子が描かれます。

「家臣と民を守り抜く=一所懸命」を体現した家康の生き様に触れた葵は、自分と仲間を信じて、命懸けで仲間を救い出す覚悟を決めていきます。

それこそ戦国時代は、当たり前のように自分の命を懸けて、国や仲間や家族を守る時代だったのだと思います。

現代では「命を懸ける」場面はめったにありません。

しかし、覚悟をもって物事に一生懸命取り組むことの大切さを、先人たちの生きざまから感じられる作品でした。

歴史が変わる！？タイムスリップ展開

歴史タイムスリップものの見どころのひとつ、「歴史が変わるか」問題。

この作品でも、歴史が変わってしまう危機をどう乗り越えるかが、エンディングにつながっていきます。

歴史を変えようとする者とそれを止めようとする者の思惑が交錯し、「歴史は変わるのか？」「現代に戻れるのか？」といった、ハラハラドキドキ感が見どころです！

『ブレイブ 群青戦記』はこんな人におすすめ

『ブレイブ 群青戦記』は、現代の高校生が戦国武将たちと戦うアクションシーンが大きな見どころですので、アクション好きの人にはおすすめです。

いわゆる時代劇の殺陣ではなく、高校生アスリートが部活動別に様々な戦い方をするので、見ていて飽きないですよ！

アクションシーンの尺が長いので、流血もののアクションが苦手な方には逆に不向きかもしれません。

また、タイムスリップものが好きな方にもおすすめです。

「歴史は変わるのか？」「現代に戻れるのか？」といった、ハラハラドキドキ感が楽しめます。

あとは、戦国時代が好きな方も楽しめると思います。

メインの合戦の舞台となる「丸根砦の戦い」は史実にもあり、まだ今川勢である松平家康や、27歳の織田信長、木下藤吉郎が登場します。

『ブレイブ 群青戦記』が見られる動画サービス

2023年7月23日現在、『ブレイブ 群青戦記』を月額利用料のみで見られる動画配信サービスは、U-NEXTです。

上記以外の動画配信サービスだと、別途レンタル料やポイント購入が必要な場合がありますので、ご注意ください。

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「タイムスリップ×信長」おすすめ関連作品

『ブレイブ 群青戦記』の関連おすすめ作品として、織田信長が登場するタイムスリップ作品を、2つ紹介します。

『本能寺ホテル』（2018年）

現代から戦国時代へタイムスリップした主人公が、「本能寺の変」前日の戦国武将・織田信長と出会い、交流を深める、歴史SFファンタジー作品です。

原作はなく、完全オリジナルストーリーです。

主人公を綾瀬はるかさん、織田信長を堤真一さん、森蘭丸を濱田岳さんが演じます。

登場人物が少なく、日本人なら誰もが知っている「本能寺の変」をめぐる話なので、歴史の予備知識は必要ないです。

歴史好きはもちろん、歴史に詳しくない人でも、老若男女だれでも楽しめる、わかりやすい作品ですよ。

見終わった後に前向きな気持ちになれる、素敵な作品です。

『本能寺ホテル』の感想・レビュー記事はこちらですので、よかったら見てみてください。

『信長協奏曲』（2016年）

2014年10月から12月まで月9枠で放送されたドラマの続編として、2016年に公開された映画です。

原作は、月刊少年誌『ゲッサン』（小学館）で2009年から連載中の石井あゆみによる同名人気漫画です。

現代からタイムスリップした普通の高校生、サブロー（小栗旬さん）が、織田信長として「天下統一」を目指す青春群像です。

ドラマは全11話の中で、弟・織田信行との争いに始まり、浅井長政との争いまでを描きます。

映画は、ドラマの続きから本能寺の変までを描きます。

この作品の信長は、従来の「冷酷非道」なイメージとは真逆です。

軟弱で心優しく仲間思い。また、中身が高校生なので、とても純粋です。

また、名だたる戦国武将が登場するので、歴史好きにはうれしい作品です。

キャストも主役級が揃い、とっても豪華！

そしてサブローが日本史を全く知らない現代の高校生のため、史実を知っている視聴者がハラハラドキドキする展開が面白いです！

映画のストーリーはドラマの最終回の続編なので、できればドラマから見ることをおすすめします…！

（調べたところ、ドラマ『信長協奏曲』を配信している動画配信サービスはありませんでした。TSUTAYA DISCASでDVDを宅配レンタルすれば見れるようです。）

まとめ

『ブレイブ 群青戦記』は、戦国武将VS高校生アスリートの新感覚な青春歴史アクション映画です。

日本史、アクション、タイムスリップのどれかが好きな人は、楽しめる作品だと思います。おすすめですよ！

『ブレイブ 群青戦記』はU-NEXTで視聴できますので、興味を持った方はぜひ見てみてくださいね。

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本ページの情報は2023年7月時点のものです。最新の作品数や配信状況は各VODサイトにてご確認ください。